新しい本を買いました。
新しい元号が発表されて、いよいよ平成もあと1ヶ月たらず。
毎年この時期になると春の特番が放送されますよね。
そして今回は、平成最後ということで、平成に起こった様々な出来事を振り返る番組もたくさんありました。
そんな番組を見ていると、村上ファンド事件の村上世彰氏が画面に映りました。
村上ファンド事件
2006年6月、村上ファンド代表の村上世彰氏がニッポン放送株をめぐるインサイダー取引を行った容疑で逮捕された事件です。
「お金儲けは悪いことですか?」これは村上氏が逮捕される当日に記者会見で言い放った言葉で、印象的でしたね。
そんな村上氏の現在のお姿も映っていました。
10年前は黒髪でしたが、今は髪もお髭も白髪で、ダンディーな感じです。
1959年生まれとのことなので、現在は60歳ですね。
村上氏は、インサイダー取引容疑で逮捕され、のちに執行猶予つき有罪判決をうけます。以降はシンガポールに移住し、メディア露出を控えていたのですが、その約10年間の出来事などが『生涯投資家』(文藝春秋刊)に詳しく描かれているそうです。
『生涯投資家』に寄せられた反響から、日本各地の中学生・高校生を対象にした「お金の授業」という講演会を実施して、その反応を踏まえて日本の子どもたちへのメッセージをまとめたのが、今回私が購入した本『いま君に伝えたいお金の話』です。
いま君に伝えたいお金の話
日本の教育現場では、いまだに「子どもはお金のことなんて考えなくていい」「お金=悪いもの」といった考えが主流なため、金融教育を受ける機会がないまま社会に巣立ってしまう若者がほとんど。早い段階でお金に向き合うことが大事、と村上氏は訴えています。
村上氏は小学生のころ、父親から「10年間のお小遣いを一括前払い」として100万円をもらい、それを元手に株の投資を始めたそうです。す、すごい!
同書の中では、近年社会問題化している奨学金問題にも言及しています。
せっかく将来のために教育ローンを利用して勉強したのに、そのローン返済のために自分の将来を、場合によっては自分の親の生活まで破壊してしまうということがある。
そういう現実も知っておいてください。
と、貸与型の奨学金が借金であることを説明し、奨学金を返せずに過去5年間で1万5000人も自己破産していることに触れ、進学目的とはいえ安易な借金には警鐘を鳴らしています。
これから子どもたちが大学進学するにあたり出てくる奨学金問題。
しっかり知識として頭に入れておこう、そして、子どもたちにも一緒に考えてもらおうと思います。
僕はお金によって、幸せを得た人もたくさん知っていますが、人生が狂ってしまった人、お金持ちだったのに使い方を間違えて自分も周りも傷だらけになってしまった人、立ち直れないほどのダメージを受けてしまった人も、たくさん知っています。
人から借りたお金は簡単に『凶器』となりえるということ。
これは、忘れないでください。
など、お金を使うリスクについても書かれています。
しかも、中学生・高校生向けにかかれているため読みやすいです。
子どもたちにはもちろんのこと、大人にも読みごたえ十分な一冊です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ランキングに参加しています。