久しぶりに小説を買いました。
早見和真さんの「イノセント・デイズ」という小説。
帯にも書いてある、
「読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました…」
一体全体、どんな内容なんだろう? と興味をそそられて手に取ってしまいました。
「イノセント・デイズ」を読んで
わくわくして、家に帰って、読み始めると・・・
やばい、止まらない…
晩ご飯作らなきゃいけないのに、止まらない...
で、この日は結局、パスタソースをかけるだけ~のご飯に。
ごめんね、子どもたちよ・・・
悪いのは、この小説を書いた早見さんですよ。
というのは冗談ですが、一気に読んでしまったのは本当です。
読後、確かに衝撃があり、しばらく呆然としていました。
結末は分かっていたはずなのに、この感覚は一体・・・?
そして、真実というのは本人、当事者、にしかわからないものであると。
この話は小説の中の話ですが、実際の事件でも、ワイドショーで語られることにどれだけの真実があるのか? テレビの情報だけを信じてしまう怖さを、改めて考えさせられました。
そしてもうひとつ「虚ろな十字架」
偶然にも、同じ時期に私と夫がそれぞれに購入してきた小説。
「イノセント・デイズ」は私が大阪で、「虚ろな十字架」は夫が東京で買いました。
この二冊、どちらも死刑に関連する話です。
「虚ろな十字架」を読み終えて、改めて表紙を見て、「あ~、なるほど。」と思いました。
東野圭吾さんの小説は、読みやすくて、いつも引き込まれて一気に読んでしまいますが、この小説も例外ではありませんでした。
自分の娘が殺されたら・・・犯人は絶対、死刑に! 誰もがそう思うでしょう。
しかし、たとえ犯人が死刑になったとしても娘は戻らない・・・その先、どう生きていくのか、この小説の夫婦は別々の道を歩むことになります。
そんな中、別れた元妻が殺害されたとの知らせが・・・そして、事件について調べを進めていくうちに、元妻が娘を亡くした悲しみを乗り越えるために活動していたことを知る・・・
そして、その裏側に隠れた過去の罪が明らかになっていく・・・
と、先が知りたくなって、どんどんどんどん読んでしまいました。
そして、読み終わった後、すごく考えさせられる、そんな本です。
書籍紹介
イノセント・デイズ
田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。殺されたのは三人だった。幸乃の元恋人だった男の妻とまだ1歳の双子の姉妹。なぜあの夜、火は放たれたのか? たったひとり幸乃の無実を信じ、最後まで味方であり続けようとする男。なぜ彼は、幸乃を信じることができるのか? すべてを知らされたときあなたは、真実を受け入れることができるだろうか? 衝撃指数極大値。圧倒的長編。
作者 早見和真(はやみ・かずまさ)
1977(昭和52)年、神奈川県生れ。2008(平成20)年、『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されてベストセラーに。2015年、『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。その他の著書に『スリーピング・ブッダ』『東京ドーン』『6 シックス』『ぼくたちの家族』『ポンチョに夜明けの風はらませて』『95 キュウゴー』『小説王』など。
虚ろな十字架
中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。数年後、今度は小夜子が刺殺されるが、すぐに犯人・町村が出頭する。中原は、死刑を望む小夜子の両親の相談に乗るうち、彼女が犯罪被害者遺族の立場から死刑廃止反対を訴えていたと知る。一方、町村の娘婿である仁科史也は、離婚して町村たちと縁を切るよう母親から迫られていた――。
作者 東野圭吾(ひがしの・けいご)
1958(昭和33)年、大阪府大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。日本電装株式会社(現デンソー)に技術者として勤務の傍ら推理小説を書き、1985年「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞。1996年「名探偵の掟」が「このミステリーがすごい!1997」で3位。1998年『秘密』で大ブレイクし、映画・ドラマ化され、第52回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。2006年「容疑者Xの献身」で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。
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